‥‥……━━━━━━ IP Network Skill No. 00000232 ━━━━━━……‥‥      〜 TCP (スロースタート) 〜 ‥‥……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥‥ 【アメリカの小学校教科書で英語を学ぶ】 ネットワークベンダやITベンダはシリコンバレーを中心とする アメリカ企業が多いわけで、ネットワークSEはアメリカ文化に 触れる機会が比較的多いのではないかと思います。 この本は特に国歌、政府組織、歴史を紹介した社会と、数式は 分かるが英語でどう言うかとなると不明な点が多い算数が勉強 になります。CD付きでやさしい英語なのでリスニングに最適。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860640950/ipnetworkskil-22  【まえがき】  ◆ フラッシュメモリの進化  iPod nanoが発売されて、すごい薄いなぁと関心。  しかし噂ではディスプレイ部分が傷つきやすいとか。  あれくらいの大きさでディスプレイがちゃんとついて  いれば、ムービーとかテキストファイルを使って語学  学習を手軽にできるのでは?と思っています。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007YT8XY/ipnetworkskil-22  iPod nanoは2GBと4GBの2機種で、最初ものすごく小さい  ハードディスクを使っていると思いきや、フラッシュ  メモリでした。  USBフラッシュメモリでも4GBがあります。でも高い。。。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007YJDZM/ipnetworkskil-22  サムスン電子は16GBのフラッシュメモリを開発したとか。  16GBというと1世代前のパソコンのハードディスクと同じ  です。  (あとがきに続く) ╋━━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━……‥‥    ┃本┃日┃の┃試┃験┃対┃策┃問┃題┃  ╋━━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━……‥‥  〔問題1〕スロースタートの記述として正しいものはどれか。     1.送信するTCPセグメントのシーケンス番号を1つずつ増やして送る       ことで輻輳が起きるのを防ぐ。     2.送信するTCPセグメントのMSS値を1つずつ増やして送ることで輻輳       が起きるのを防ぐ。     3.受信側で確認応答(ACK)を送る時間間隔を徐々に開いていくアル       ゴリズム。     4.輻輳を回避するためにウィンドウサイズを指数関数的に増やしな       がらTCPセグメントを送出する。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ネ┃ッ┃ト┃ワ┃ー┃ク┃の┃基┃礎┃講┃座┃  ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛  -----------------------------------------------------------------  この企画は処女作「TCP/IPネットワークステップアップラーニング」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774116351/ipnetworkskil-22  を基に構成変更、加筆、修正、省略。。。いろいろ手を加えたものです。  TCP/IPネットワークステップアップラーニングは第3刷を重ねました!  講習教科書などでご利用いただいています。  -----------------------------------------------------------------  【8.TCP】  8.2.TCP  8.2.5.輻輳制御  輻輳は「ふくそう」と読み、ネットワーク上の交通渋滞を表す単語です。  たとえば64kbpsのISDN回線に接続されたパソコンが1Mbpsの速度でデータを送出  してしまったり、あて先への経路途中にあるルータの性能が悪かったり、その  ルータに大量のパケットが到着したりして、スムーズにデータが転送されない  状態をいいます。  このようなネットワーク上の交通渋滞を避けるためのしくみがTCPにはあります。  8.2.5.1.MSS (Masimum Segment Size)  MSSというのはTCPセグメントデータ部の最大サイズのことです。  データリンク層のプロトコルによって1つのフレームで送ることのできるデータ  サイズが変わります。イーサネットの場合は最大1500バイトです。  IPヘッダが20バイト、TCPヘッダが20バイトであるとするとMSSは   1500-20-20=1460 [バイト]  となります。  8.2.5.2.スロースタート  前項のウィンドウ制御の説明では、受信側から受け取ったウィンドウサイズをも  とに、いきなり最大限送りました。  しかし実際はスロースタートという手法で、一度に送信するTCPセグメントの数  を徐々に増やしていきます。(スロースタートアルゴリズムとも呼びます。)  最初1MSSから始めます。  受信側のウィンドウサイズを16MSSとします。先ほどの例だとウィンドウサイズ  をバイト単位で説明しました。MSSもバイト単位で、たとえば1MSSが1000バイト  だとすると、16MSSというのは16000バイトということになります。  送信側では輻輳ウィンドウ (Congestion window) という値を決めておきます。  例では8MSSとしておきます。  ウィンドウサイズ1MSSからTCPのデータ転送をはじめて、この輻輳ウィンドウの半  分の値(つまり例では4MSS)になるまで、次に送るデータのウィンドウサイズを  2倍にします。この半分の値をスロースタートスレッショルド(閾値)と呼びます。  1MSS, 2MSS, 4MSS, …という感じです。  ここまでがスロースタートというフェーズ(過程)です。  今度は輻輳回避 (Congestion Avoidance) というフェーズに入り  ます。このときは2倍ずつでなく、1MSSずつウィンドウサイズを増やしていきます。  こうして徐々に増やしていくと、そのうち処理が追いつかなくなって、輻輳状態に  なることもあります。  送信側でACKを受信できずにタイムアウトしてしまった場合、輻輳が起きたと判断  して、データ送信量を減らします。このあと、再度スロースタートを使って徐々に  データ送信量を増やしていきます。     〔cwnd (congestion window) = 8MSS の場合の例〕   PC A PC B | | |---------------------------------->|スロースタート1発目 |<----------------------------------|ACK | | |---------------------------------->|スロースタート2発目 |---------------------------------->|(2セグメント = 1 x 2) |<----------------------------------|ACK |<----------------------------------| | | |---------------------------------->|スロースタート3発目 |---------------------------------->|(4セグメント = 2 x 2) |---------------------------------->| |---------------------------------->| |<----------------------------------|ACK |<----------------------------------| |<----------------------------------| |<----------------------------------| | |ここでスロースタート終了 |---------------------------------->|輻輳回避フェーズ開始。 |---------------------------------->|1発目 |---------------------------------->|(5セグメント = 4 + 1) |---------------------------------->| |---------------------------------->|            :         5セグメント分のACK                      2発目                      (6セグメント = 5 + 1)                       :                      4発目                      (8セグメント)           以降、常に8セグメントのウィンドウサイズ。  8.2.5.3.輻輳回避  スロースタート中にACKがなかなか返ってこないと輻輳が発生していると認識  されます。  このときのウィンドウサイズをNとします。  スロースタートスレッショルドをN/2(Nの半分)に指定します。  再度輻輳ウィンドウを1にして、スロースタートスレッショルドまでは2倍  の値で輻輳ウィンドウを増やしていき、閾値を超えると1ずつ増やしていき  ます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  解┃答┃と┃解┃説┃  ━┛━┛━┛━┛━┛  《本日の試験対策問題》   (解答1)4        (解説1)スロースタートでは送信側がTCPセグメントを送出する    ときに使うウィンドウサイズを指数関数的、つまり2倍、2倍    としていって徐々に送信する量を増やしていくことで輻輳を回避    する手法です。    徐々に送信量を増やしていくことで、その途中で応答が遅くなっ    た場合に輻輳が起きたと判断し、再度徐々に送っていきます。    この手順でネットワーク内に大量のパケットが送出されて渋滞    が起きてしまうのを防ぎます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆◆◆◆◆ ┃ あとがき ┃ ◆◆◆◆◆◆  ◆ フラッシュメモリの進化 その2  手軽に大量の情報を持ち出せるのはありがたいです。  ちなみにフラッシュメモリ(EEPROM、電気的にデータを消去、  書き込みできるEPROM。Electrically Erasable Programmable ROM  の一種)はNAND型とNOR型の2種類があります。  1ビットのデータを1つのNAND型、もしくはNOR型トランジスタ  を使って表現します。  NOR型は高速、低容量。NAND型は低速、高容量。最近のバイト数  の大きいフラッシュはNAND型です。  これまではNOR型のほうが多かったらしいのですが、最近はNAND  型のほうが出荷量が増えているそうです。  CDやDVDは振動に弱い、ハードディスクはちょっと大きい、という  ことでフラッシュメモリは振動に強くて小さくて、持ち運びには  非常に都合が良いです。   0.85インチのハードディスクも期待しています。  ↓こういう製品が登場しました。更なる容量向上を期待します。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B9W97M/ipnetworkskil-22  2.5インチで100G, 3.5インチで400G程度が現在のMAXで、3.5インチ  のHDDを複数搭載した1TB(テラバイト)の家庭用ストレージも  売られています。  大切なデータのバックアップには3.5インチHDD、持ち運びには  小さいHDDかフラッシュと区別。 adzuki ………………………………………………………            IP Network Skill vol.000232 10/07/05  発行者:adzuki http://www.xai.nu/ipnet …………… ipnet6@xai.nu ……           ◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◎ | 新規購読・購読解除・バックナンバー ⇒ http://www.xai.nu/ipnet  |  IP Network Skill 掲示板 |  ⇒ http://www.xai.nu/cgibin/ipnet/bbs.cgi  |  バックナンバー一覧               |  ⇒ http://xai.nu/ipnet/stack/index.html  |  間違いご指摘 |  ⇒ メルマガにコメントを添えて返信ください。 ◎_________________________________◎